母への子守唄
母と一緒に最後に買った朝顔の花。
この朝顔の色のような青空の下、母と最期のお別れをしました。
抗がん剤治療を一年間続けてきましたが、その副作用により
間質性肺炎にかかり、あっという間のお別れとなってしまいました。
もがき苦しみ、意識が遠のいて行く母の手を握り、
涙をポロポロこぼしながら子守唄を歌いました。
その唄は、幼い頃に母がいつも歌ってくれた
モーツアルトの子守唄。
昏睡状態になってからも、母は11日間生きてくれました。
その11日間は、生涯忘れる事のできない大切な時間を
母がプレゼントしてくれたのでしょう。
意識はなくとも、家族のみならず色んな方々が
まだ温かい手を握り、おでこや頬をくっつけ
身体をさすり、語りかけ。。。
ワタシは母の耳元で毎日毎日歌い続けました。
それがワタシにできるたった一つの親孝行だと信じて。
母の望みどおりのお葬式ではなかったかもしれませんが
最期はワタシの録音した歌声で送り出す事も出来ました。
お母ちゃん、ヘタクソな歌になってしもたけど許してな。。。
とても厳しく、とても優しい母でした。
ワタシは死ぬまで、母を超える事はできません。
今もこれからも永遠に。。。母は母なのです。
空から見守ってくれている母へ
これからも親孝行ができるように、しっかりと生きて行こう。
今までご心配をおかけしたり、沢山の真心を運んでくださった皆様に
心から感謝しております。
本当にありがとうございました。